大物がやってきた
これまで数々の楽器を修理、改造、破壊してきましたが、ここにきてついに大物がやってきました。
学生時代の友人から、
「出来たらもう一度この楽器を使いたいが、店に修理をお願いしたら絶対に高額になるのは分かっている。だから修理を趣味としているお前に、もしダメになってもいいので一度見てもらいたい。」
とお願いされ(押し付けられ笑)預かりました。
『GIBSON SG スタンダード』です。

シリアル番号から1987年11月にナッシュビル工場で生産されたもののようです。
で、この楽器の何が問題かと言いますと、


ネックとボディの接合部に亀裂が入りチューニングしてもネックが起きてしまいまともに弾けないということでした。
その他に、ペグが2つないのと、ブリッジとテールピースがないのと、フレットが汚いとのこと。
それと見てわかると思いますが、ボディ中央の座繰りはケーラータイプのブリッジを装着していたために開けられたそうで、今回ここには手を付けない事になりました。まぁ、ここを埋めるとなると相当大工事になると思いますが。
というわけで、まずは亀裂の修理です。
本来なら一度ネックを外し亀裂を修復してからリセットするのが望ましいですが、そんな大技私にはできませんので、とりあえず太い6弦を4本張って締めあげて、傷が開いたところにタイトボンドを流し込む作戦で。


思った以上に傷口が開かなかったのですが、とりあえず流し込みました。この為に100均で注射器を購入しましたが、針りが太くて傷口に入らず、結局指で塗るという・・・・
心配なのは内部に亀裂がある場合、この方法だとボンドが届きませんので、どれほど強度が出るか分かりません。
しかし心配してもどうしようもないので、クランプで固定します。

24時間経ちクランプを外し、再び6弦を4本張ります。
ちなみにこの時、通常6弦はEにチューニングしますが、よりテンションをかけるためにGに合わせました。4本ともです。
なので相当きつくテンションがかかっていると思いますが、この状態でさらに12時間放置します。
12時間後、ほぼチューニングは変わりませんでした。ほぼというのは時間の経過とともにどうしてもネックが反ってチューニングが下がるからです。傷口も開いてなさそうです。
しかしボンドの跡が白く残ってしまうので赤マジックとペンキでごまかします。(この辺が素人っぽい)


明るいところで見なければ、そんなに違和感はない(と思いたい)
気を取り直して、このネックの感じなら普通に弦を張っても大丈夫なのではと思い次の作業に移ります。
フレットと指板をきれいにします。この辺はいつもと同じですね。


フレット磨いて指板はレモンオイルで洗浄、そして蜜蝋で保湿。
ここまで来たらあとは必要なパーツを注文して組み立てです。
早速千葉の方に発注。近日中に届くことでしょう。
因みに電装系はサビて接触が悪くなっていたくらいで、問題ありませんでした。
この続きはまた次回。

これ本来はどういう風に修理するんでしょうかね
https://mokuba.co.jp/information/12696/
こういうヤツ?
ヒビにボンドが行き渡れば圧着して問題ないと思いますが、内部のヒビが見えないので、本来なら一度ネックを外してボディを修理するのが良いみたいです。でもこのタイプはネックとボディがボンドで接着されているので、素人が外すにはハードルが高すぎるんですよね。